業務用の配送は大抵の場合、軒先渡し(のきさきわたし)となります。
軒先渡し(のきさきわたし)とは
軒先渡しとは、購入した商品を建物の入り口(玄関先や搬入口)まで配送し、荷物を受け渡す配送方法のことです。
重要なポイントは、配送ドライバーは原則として室内への搬入や設置作業を行わないという点です。荷物をご自宅の玄関前や、マンション・アパートの場合は建物の共有エントランスで受け取った後、ご自身で室内のお好きな場所まで運ぶ必要があります。
建物の入り口(玄関先や搬入口)が車両が駐車可能な位置から離れている場合には、駐車可能な位置付近への荷下ろしとなりますのでご注意ください。
軒先渡しのメリットとデメリット
メリット
- 配送料が安価
室内への搬入や設置にかかる人件費が含まれないため、開梱・設置まで行うサービスに比べて送料が安く設定されていることがほとんどです。
- 自分のペースで搬入・設置ができる
デメリット
- 搬入の手間と労力がかかる
ソファや冷蔵庫、洗濯機といった大きくて重い商品を、ご自身で運ばなければなりません。人手が必要になる場合や、台車などの道具が必要になることもあります。
- 搬入時に家や商品を傷つけるリスクがある
慣れない作業で壁や床、あるいは商品そのものを傷つけてしまう可能性があります。
- マンションの高層階などは特に大変
共有エントランスで受け取った後、エレベーターや階段を使って自室まで運ぶのは大きな負担となります。
他の配送方法との違い
「軒先渡し」と似た言葉に「車上渡し」「玄関先渡し」「開梱設置」などがあります。それぞれの違いを理解しておくと、商品購入時にご自身に合った配送方法を選ぶことができます。
置き場渡し
荷物の受け渡し場所:指定された場所(屋外や倉庫内など)
購入者が行う作業:設置
こんな人におすすめ:荷物を受け取る手間を省くことができますが、その分軒先渡しよりもコストは高くなります。
車上渡し
荷物の受け渡し場所:配送トラックの荷台の上
購入者が行う作業:荷下ろし、室内への搬入、設置
こんな人におすすめ:最も安価だが購入者の負担大。フォークリフト等を持っている事業者向け。
特に注意が必要なのは「車上渡し」です。 これはトラックから荷物を下ろす作業も購入者側が行う必要があるため、最も負担の大きい配送方法です。荷下ろしの際に破損の可能性が見込まれる「陶器のお風呂」などの場合には、車上渡しの場合があります。
開梱設置
荷物の受け渡し場所:購入者が指定した室内の場所
購入者が行う作業:なし(すべて配送業者が行う)
こんな人におすすめ:購入者は最も楽だが料金は高め。搬入の手間を省きたい方、高齢者や女性の一人暮らしの方。
軒先渡しを選ぶ際の注意点
注文確定前によく確認する
特に大型商品を購入する際は、配送方法が「軒先渡し」になっていないか必ず確認しましょう。
浴場市場で扱う商品は、大型商品が少ないので、ほぼ軒先渡しです。通常の送料設定に、置き場渡しや開墾設置は含まれておりません。
搬入経路を確認しておく
商品が玄関ドア、廊下、階段、エレベーターなどを問題なく通れるか、事前にサイズを測っておきましょう。
人手を確保しておく
購入者一人(女性)では運べない可能性のある重さ(20kg程度以上)、10kg程度だけど軽いけど比較的大きい(180サイズ以上)の大きさ(大きくて抱えにくい荷物)、複数の個数(比較的小さいが重量があって数が多い)場合は、商品が届く日時にスタッフに手伝ってもらえるように準備しておきましょう。
床や壁の養生を準備する
搬入時に傷がつかないよう、床に毛布や段ボールを敷くなどの準備をしておくと安心です。
さいごに
ドライバーは車両の運転が主な業務であり、基本一人で対応しており、人が荷物を運ぶことを主目的とした引っ越し屋さんではありません。引っ越し屋さんの場合にはスタッフが複数います。
両者の違いをご理解の上、過度な要求を行わないように注意し、気持ちよく仕事をましょう。
今後あのお客さんには配送したくないと運送会社から連絡がはいることもあり、大変困った状況になる事もあります。


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