はじめに
「サウナを楽しみたい」と思う足腰の弱い方も多いのではないでしょうか？
現在、多くのサウナ施設では、タワーサウナのように高い場所に登ることで熱さを得ることが一般的ですが、これはバリアフリーとは言えません。バリアフリーとは、高齢者や障害者など、多様な人が社会に参加する上で障壁（バリア）となるものを除去（フリー）することです。そこで注目したいのが、トンネル型のサウナです。バレルサウナという名称で日本でも普及しはじめています。
段差がなく、安全に利用できるトンネル型サウナは、日本においては、誰もが平等に楽しめる新しいサウナの形と言えるでしょう。もちろん施設の中のサウナだけがバリアフリーであれば良い訳ではありませんが、現状で普及しているサウナはバリアフリーには程遠い空間です。
サウナのバリアフリー化の課題
サウナは近年、健康増進やリフレッシュに効果があるとされ、ブームに乗り人気が高まっています。しかし、多くのサウナ施設では、高い場所に上ることで熱さを得られる構造になっており、身体が不自由な方にとっては利用が困難な状況です。これは、サウナのバリアフリー化が進んでいない現状を物語っています。
たとえば、車椅子利用者の方にとって、高い場所に上ることは容易ではありません。また、足腰が不自由な方や高齢者の方にとっても、階段の昇り降りが負担になる場合があります。これらの状況は、誰もが平等にサウナの恩恵を受けられる社会を実現する上で大きな課題となっています。
サウナのバリアフリー化は、単に身体が不自由な方だけの問題ではありません。誰もが快適に利用できる空間を提供することで、より多くの人がサウナの健康効果を享受できるようになるのです。
トンネル型サウナの利点
トンネル型サウナは、身体が不自由な方にとって、従来のサウナよりも快適な空間を提供します。床面がフラットな設計であるため、段差がなく、極端な事を言うならば、車椅子や杖を利用する方でも安全に利用することができます。
上のイラストの中央に滑りにくく熱くなりにくい木の手摺りを設ければ、杖などを利用している人にとっては、不安が少ない優しい構造になります。2列の手摺りを用意すれば、片手が不自由な場合もあるので、自分にとって使いやすい側の手摺りを利用できます。
さらに、トンネル型サウナは、ストーブからの距離の違いで、気温と輻射熱の強さと蒸気の温度に差が生じ、高い場所に登らなくてもサウナ内の熱さに差をつける事が可能になります。これは、身体の自由度が制限されている方にとって大きなメリットです。また、トンネル型サウナは、身体が不自由な方だけでなく、高齢者の方や小さなお子さんにとっても利用しやすい設計です。バリアフリーの観点から、サウナ施設は、誰もが快適に利用できる空間となるよう、積極的にトンネル型サウナの導入を検討していくべきです。
バリアフリーサウナの普及に向けて
誰もが快適にサウナを楽しめる社会を実現するためには、バリアフリー化が不可欠です。現在、多くのサウナ施設では、高い場所に向けて設置された階段が設置されています。しかし、車椅子利用者や足腰の不自由な方にとっては、これらの設備は大きなハードルとなります。
例えば、フィンランドでは、すでにトンネル型のサウナが普及しており、多くの人が利用しています。フィンランドのサウナは、健康増進やリフレッシュ効果だけでなく、人々のコミュニケーションの場としても重要な役割を担っています。
トンネル型サウナは、車椅子利用者だけでなく、高齢者や体の不自由な方など、幅広い層の人々が利用できるバリアフリーな空間を提供します。誰もが安心してサウナを楽しめる社会の実現に向けて、トンネル型サウナの普及が期待されます。
それをやったら何人客が増えるのか？という考え方もあると思いますが、一つや二つの施策ではなく、何千もの施策を打ち続けることで事業は成長していくのだと思います。
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