【枕のタイプ別比較】

施設に設置する場合は、不特定多数の人が利用することを踏まえて、強度と衛生面を主体に考えるべきです。
以下にタイプ別の特徴を述べます。

●籐枕(天然)
適度な弾力がありますが、女性の長い髪が絡まってしまうことがあります。
天然の籐を用いて編み込んでいるので、製品の個体差は出やすいです。
形状的に丹念な清掃は困難です。
天然籐の表面に塗装を施している場合、使用とともに塗装が剥がれてきます。

●籐枕(人工)
適度な弾力がありますが、女性の長い髪が絡まってしまうことがあります。
人工の籐を用いて編み込んでいるので、天然の枕のような製品の個体差はありません。
形状的に丹念な清掃は困難です。
天然の籐に見られる塗装の剥がれはありません。

●木枕
シンプルな形状ですので、髪の毛が絡まることはありません。
また、汗などの清掃も簡単ですので衛生的です。

「木枕は硬いから」と敬遠される方もいらっしゃいますが、一晩中眠るわけではありませんので、岩盤浴・休憩処用の枕として利用する分には苦痛にならないと思います。
むしろ枕の寝心地が良すぎて岩盤浴で深い眠りついてしまうと、身体的な別の問題が発生します。
清掃のしやすさを考慮してポリウレタン加工を施したもの、GFC(グラスファイバーコーティング)を施した耐水性の高い商品もあります。

●竹枕
適度な弾力がありますが、女性の長い髪が絡まってしまうことがあります。
形状的に丹念な清掃は困難です。
岩盤浴のような高温の場所で利用しますと竹の香りが出てくることがあり、好まれないケースもあります。
岩盤浴ではなく、休憩処で利用するのが無難です。竹枕は適度に冷たくて清涼感を感じますので、夏は好まれます。